東京外国語大学欧米第一課程
ドイツ語専攻

「コンピューターとドイツ語学習研究」
(ヨーロッパ言語研究T演習)

担当: 境 一三


東京外国語大学ドイツ語専攻ホームページ


参加学生のホームページ

上野敦士佐藤智英中根洋介鈴木晶子太田博雄土井満喜西村尚志新田けんたろう森江雄也多田佐和子石田ルツ蒔田ゆう子水野麻衣子丸山麻美塚田恭子恵幸代斎藤英生


 

クラス参加者の意見などをまとめてここに掲載します。

13)この授業の意義(皆さんの評価)
12) コンコーダンサーの活用

11)TexToysを使って

10)HotPotatoesを使って
9) Web Exercise を使った授業のコンセプト
8)「どいちゅはんぐまん」について,岩崎先生のお返事
7)「どいちゅはんぐまん」を使って
6)境一三 (2000): 「CALL研究(1)―コンピューターを用いた外国語教育の史的位置付け― 」を読んで
5)Communicative Approachの可能性と困難性

4)ASTP/ALMのメリット・デメリット

3)ASTPについて
2)Direkte Methode のメリット・デメリット

1)文法訳読法批判

 


2002年1月28日: 第26回 正規表現を使ったテクスト処理

今日はコンコーダンスソフトの活用法について皆さんが考えてきたことをもとにディスカッションしましょう。

その後に,正規表現を使ったテクスト処理について学びます。コンコーダンサーを使う上でも正規表現をしっていると便利ですよ。

授業を終えて

今回が最終回となりました。

今日は最初にコンコーダンス・ソフトについて皆さんが考えてきたことを基にお話をしました。

つづいてコンコーダンス・ソフトをより良く利用するために正規表現を勉強しました。もっとも,正規表現は奥が深いので,ほんのさわりでしたが。また,テクストエディターでも正規表現を使う練習もしました。テクストの処理には非常に有効なものだということがお分かりいただけたと思います。

課題:外国語学部で「コンピューターとドイツ語学習」のような授業をおこなう意義を考えてください。また,実際に授業に参加して感じたよい点,改善すべき点にも触れた上でまとめ,メールしてください。

 

  


2002年1月21日: 第25回 コンコーダンスソフトを活用する

今日はコンコーダンスソフトの活用法を考えます。すでにメールでお知らせしたように,TXTANAを使いますので,http://www.biwa.ne.jp/~aka-san/txtana_learning.htmからダウンロードし,インストールしておいてください。また,Tutorialにも目を通しておくこと。

慶應大学SFCとの共同授業は今日になりました。外語大323番教室からSFCに向けて授業を中継します。SFCの学生さんとのディスカッションも考えていますので,お楽しみに。

授業を終えて

残念ながら慶應SFCへの授業の中継はうまく行きませんでした。画像は送られていたが,音声が届かなかったとのことです。遠路はるばる来てくださった重松先生他の方々には申し訳ありませんでした。

今日はTXTANAの基本的な使い方を学びました。そして,このようなコンコーダンスソフトをどうやって外国語学習に生かすかを一緒に考えました。奥の深いソフトで,今日やったのは「さわり」ですから,皆さんご自分でいろいろと試してみることをお勧めします。

課題:コンコーダンスソフトを使って,どのようなワークシートが作れるか,また授業中にソフトが使えるとしたら,学習者にどのような課題を与えることができるかを考えてください。また,新しい単元に入ったとき,その単元への導入に使えるか,使えるとしたらどのようにか,も考えてください。結果は土曜日までにメールしてください。

 

  


2001年12月17日: 第24回 リサーチ(プロジェクト)型授業(第2回)

リサーチ型の授業について,皆さんが考えてきたことを元にディスカッションしましょう。具体的な問題作りに入ります。

授業を終えて

今日はリサーチ型の授業について皆さんが考えていることを話してもらいました。続いて問題作りに入りました。

大事なのは,どのようなタスクを設定してどのようなスキルを身に付けさせる科を明瞭に提示することです。あまりデザインに懲りすぎないように(^_-)。

課題:学年終了時までに,今までの課題を総合した「問題ページ」を作ってください。WE,Hot Potatoes,TexToysなどをフルに活用してください。リサーチ型はそれとは別立てにした方が良いですね。問題は皆さんのHPから見られるように,ちゃんとリンクを張っておいてください。

 

  


2001年12月10日: 第23回 リサーチ(プロジェクト)型授業(第1回)

予定変更!今回は清野先生が見学に来られるということなので,急遽予定を変更して(といってもたいしたことはないんですけど),リサーチ型の授業について学びましょう。アクセスカウンターについてはせっかく前回やりましたので,ちょっとだけおさらいをします。

参考ページ
Lernnetz Deutsch
桐川先生のページ
Passwort Deutsch
Lixl教授のNetzspiegel
Internet-Aufgaben im LRC

授業を終えて

前半,前回取り組んだカウンターの設置がまだ終わっていない人をみんなで助けて,設置完了しました。

後半は参考ページを見ながらリサーチ型の授業について境が解説し,さらにグループに分かれてアイディアを出してもらいました。

課題1:グループごとリサーチ型の授業コンセプトを立てて,メールで送ってください。その際,対象となるグループ,参考にするサイトを書いてください。具体的な問題の提案もあったら書いてくれるとなお結構です。

 

  


2001年12月3日: 第22回 自分のWebサイトを作る(その2)

今回はアクセスカウンター,掲示板その他のCGIについて簡単に学びます。自分で本格的に作るのは難しいので,そういった機能をフリーで提供しているサイトを利用する方法を取りましょう。

授業を終えて

前回あたりから出席者の数が減ってきて,どうしたのかなと思っています。

それから,今回宿題をやってちゃんとアドレスをメールで知らせてくれた人が少なかったのも心配の種です。宿題をやった人もリンクがきちんと張られていない場合が多く見られました。

そこで,今回は復習を兼ねてリンクの張りなおしとファイルの手直しをやってもらいました。

もっともその前に,ここの所BadTransというウイルスが流行っているので,コンピューターウイルスのいろいろとそれに対する対処法についてお話したところ,結構時間を食ってしまいましたね。

それにしても,ウイルスは自分には関係ないと思って対策を何も立てていない人が多いのにはびっくりしました。これはまずいですよ。だれだって怪我をしたり病気にかかったりするのですよ。備えあれば憂いなしです。

課題1:自分のホームページのアドレスをメールで知らせていない人は,必ず知らせてください。

課題2:ウイルス対策を必ずしておいてください。

課題3:http://www.skiple.com/counter/に行って,アクセスカウンターを借りる手続きを取っておいてください。もちろん,自分で設置できる人はどんどん作業を進めて構わないです。

 

  


2001年11月19日: 第21回 自分のWebサイトを作る(その1)

今までにもすでにHTMLファイルはいろいろな形で作ってきたのですが,今日はそれを実際にサーバーに載せて,公開するところまでやってみましょう。

授業を終えて

今日は外語大のサーバー上に皆さんのサイトを作りました。登録方法が完全には分かっていなかったので,最初ちょっと戸惑いましたが,皆さんなんとか登録が完了しました。

その後で,index.htmlファイルを作り,それをWS_FTPを使ってアップロードしました。これで皆さんのページが世界中から見られるようになったわけです。さらに今まで作ったファイルをアップロードする実習も行いました。

課題:次回までにindex.htmlを作りこみ,既存のファイルにリンクを張っておいてください。また,自分のホームページのアドレスをメールで知らせてください。

 

  


2001年11月12日: 第20回 TexToys:その歴史と評価

今日はTexToysに含まれる問題作成ツールの歴史と評価について話しましょう。時間があれば,自分のホームページ作成に入ります。

授業を終えて

今日は外語大のネットワークが落ちていて,まったくコンピューターが使えませんでした。

で,最初に皆さんの課題を見た感想などを述べたあと,Bernd Rüschoffの3つの著作からStoryboardに関する記述のあるところ(コピー)を全員で読みました。皆さんの提出物の中には,Rhubarb=Storyboardの問題は暗記問題だ,という意見がありましたが,今回みんなで読んだ内容から,単なる暗記問題でなく,形態論,統語論,意味論などの知識をフルに活用することを要求する総合的練習問題であることが分かっていただけたと思います。また,ヴィデオクリップや図面などの視覚情報と組み合わせた問題の可能性なども勉強しました。

 

 


2001年11月5日: 第19回 TexToys

今日はこそはTexToysに入りましょう。全文再構成ソフトが外国語学習にどのような意味を持つのかも一緒に考えます。

授業を終えて

今日は最初に皆さんがHotPotatoesで作ったファイルの改訂版をお互いに見てもらいました。前回の授業で話し合ったことを踏まえて,問題の出来は格段に良くなったと思います。

その後で,HotPotatoesからリンクの張り方を学びました(太田君,ありがとう)。また,ボタンを使って別の問題に進ませる設定法も学びました。

後半では,TexToysの二つの機能を使った練習問題を見てもらった上で,自分たちでも問題を作ってもらいました。これも,やり始めるとかなりハマリますね。

課題1:SequiturとRhubarbを使って,それぞれ一つ問題を作って送ってください。また,このような問題のメリット・デメリットを考え,更にどのような場面で効果的に使えるかについて,意見をメールしてください。(11月10日土曜日まで)

課題2:大学のサーバーに皆さんのホームページを作るために,http://www.tufs.ac.jp/cgicontents/hpopen.html
で申し込みを済ませておいてください。(森江君,情報ありがとう。)

皆さんが作ってくれたファイルはここにあります。

 

 


2001年10月29日: 第18回 TexToys

今日はTexToysについて学びます。また,全文再構成ソフトが外国語学習にどのような意味を持つのかも一緒に考えましょう。

 

授業を終えて

今日は結局TexToysには入りませんでした。皆さんがHotPotatoesで作ったファイルをお互いに見てもらって,作成者の立場からだけではなく,学習者の立場から問題の適・不適や学習のどういう場面でどのように活用できるかをグループ作業で考えてもらい,最後に発表してもらいました。

課題1:今日話し合ったことをもとに,自分が今までHotPotatoesで作った問題を改善して送ってください(名前が分かるように!)。さらに,今日指摘されたプラス・マイナスそれぞれの点をまとめ,自分の意見を付加してメールしてください。他のメンバーの作品の良かった点についてももう一度指摘してくれるといいと思います。(土曜日まで)

課題2:TexToysをダウンロードしておいてください。

皆さんが作ってくれたファイル(改善後)はここから見ることができます。(11月4日)

 

 


2001年10月22日: 第17回 Hot Potatoes(2)

今日はHot Potatoesの残りの3機能を学びます。時間があればTexToysにも触れたいと思います。

 

授業を終えて

今日はHot Potatoesの機能の内,先週学んだJBC, JCloze, JCross以外のJQuiz, JMatch, JMixを扱いました。

JMatchでは,画像ファイルへのリンク方法も学びました。

先週の宿題で,3つの機能を使ってHTML形式の問題を作って送ってもらいましたが,問題の意図が明確でなかったり,とても答えが導き出せないヒントなどもありました。注意してください。

課題:今日習った新たな3つの機能を使って,専攻語種の問題を作り,出力したHTMLファイルを境にメールで送ってください(締め切り:土曜日)。その際,問題の意図を明確にしてください。また,それらが具体的にどのように授業で使えるかを考えて,書き添えてください。

 

 


2001年10月15日: 第16回 Hot Potatoes(1)

今日はHot Potatoesを実際に使って,その可能性を探ります。

授業を終えて

今日はまずHot Potatoesをインストールしたのち,tutorialを見ながらその基本機能を一通り学びました。お試しの問題をやり始めると,皆さんハマってしまって真剣でしたね(^_-)。

その後で,実際に問題を作る作業に入りました。今日はJBC, JCloze, JCrossの3つの機能を使いました。その他,日本語入力の方法も学びましたね。

参考サイト:http://skomatsu.free.fr/japonais.htm

課題:今日習った3つの機能を使って,専攻語種の問題を作り,出力したHTMLファイルを境にメールで送ってください(締め切り:土曜日)。その際,それらの問題が具体的にどのように授業で使えるかを考えて,書き添えてくれるとなおいいと思います。

 

 


2001年10月1日: 第15回 HTMLファイルの作成法(3)

HTML作成上の基本的なスキルはすでに習得しました。今回は少々応用編として表の作成をします。

授業を終えて

今日はまず皆さんが作ってくれたWeb Exercise の問題の中で,リンクファイルの優れているものを見ました。また,リンク先ファイルの特定の場所に飛ぶ方法を学びました。

その後でHTMLの表の作り方をタグから学びました。

課題:Hot Potatoes をダウンロードしておいてください。またここからregistration keyをもらって下さい。

 

 


2001年7月23日: 第14回 HTMLファイル,音声ファイルなどの作成法(2)

前回の続きで,HTMLファイルの作り方の勉強をします。今回は絶対パス・相対パスといった概念についても勉強しましょう。

その後で,前回できなかった音声ファイルの作成を行います。

授業を終えて

今日は何とかRealSystem Producerを使って音声ファイルを作ることができました。これで,皆さんが作る教材にも音声の要素を付け加えることができますね。

以下,夏休みの宿題です。

課題1:自分のための「便利なリンク集」のページを充実させてください。その際,境のリンク週を参考にしてください。

課題2:1課分の教材をHTMLで作成してください。Web Exerciseも活用してください。

 

 


2001年7月16日: 第13回 HTMLファイル,音声ファイルなどの作成法(1)

今回と次回の2回にわたって,少々技術的な問題に取り組みましょう。WEを本格的に使うにしても,皆さん独自の発表ページを作るにしても,HTMLファイルや音声ファイルなどが作れないと,先に進めませんからね。

授業を終えて

今回はまずRealSystem Producerを使って音声ファイルを作る実習をしようと思ったのですが,皆さんのダウンロードができていないようでしたので,HTMLの勉強に切り替えました。

HTMLがSGMLの流れを汲む,文書の論理構造を明確に記述するためのmarkup languageであることを,「メモ帳」で簡単なHTMLファイルを作りながら勉強しました。その際,基本的なタグをいくつか入れながら,どのように表示されるかを見ました。

その後でMicrosoft Frontpage Expressを使って,ファイルの作り込みをしました。最初にメモ帳でHTMLのタグを書くことから始めましたので,このようなHTML editorを使うと,なんと簡単にWebのページが記述できるかと,びっくりされたと思います。ただ,このようなソフトを使いながらも,折に触れてソースを見ると,どのようなタグでいかなる表示になるのかという関係がわかるので,よい勉強になると思います。まあ,これは今日かなりやってもらいましたね。

課題1:自分のための「便利なリンク集」のページを作って,土曜日までにメールの添付ファイで境まで送ってください。その際,それぞれのリンクについてのコメントを1〜2行書いてください。

課題2:Hot Potatoes をダウンロードしておいてください。

課題3:RealSystem Producer Basic をダウンロードしておいてください。上野君のサイトからもダウンロードできます。上野君,どうもありがとう。

 

 


2001年7月9日: 第12回 オンライン・ドリル一般のメリット・デメリットについて

今日はまず皆さんが作った授業コンセプトとそれに連関したWeb Exercise の問題の発表から入りましょう。その後で,前回できなかったオンライン・ドリル一般のメリット・デメリットについての議論を行いましょう。

授業を終えて

今回は,まず「どいちゅはんぐまん」に関して岩崎先生からいただいたお返事を読み,議論しました。

その後で,皆さんが考えたWEを使った授業のコンセプトについて発表してもらい,質疑応答をしました。その際,コンセプトに沿って作られたWEの問題も実際に見ました。がんばって作ったものが多かったと思います。しかし,音声ファイルや画像ファイルの貼り付け方がまだわからないので,皆さんそろそろフラストレーションが溜まってきたと思います。

それから,「作文」問題などでは解答の複数性からWEでは難しいのではないか,というもっともな意見が出ましたので,その問題を克服したソフトとして有名な英作文ソフト「サッと英作」をみんなで見てみました。で,例文をやり始めると,いつもながらみんなちょっとはまってしまいましたね。

課題1:コンセプトの甘かった人はもう少し詳細なものを作ってメールしてください。WEで問題を作っていなかった人は,作っておいてください。

課題2:Hot Potatoes をダウンロードしておいてください。

課題3:RealSystem Producer Basic をダウンロードしておいてください。

 

 


2001年7月2日: 第11回 オンライン・ドリル一般のメリット・デメリットについて

今日はWeb Exerciseを使った経験をもとに,オンライン・ドリルの可能性について議論したいと思います。岩崎先生のサイトには,Java Scriptで作られたドリルがありますので,それらも参考にしながらお話していきましょう。

授業を終えて

今回は,まず慶應大学文学部の斎藤太郎先生がWeb Exercise 化した先日のドイツ語検定4級の問題を見てもらい,特に聞き取り問題を実際にやってもらいました。このことにより,Web Exercise での聞き取り問題の可能性を考えてもらいました。

次に,World Wide Web の歴史に簡単に触れ,HTMLという概念について説明しました。皆さんが毎日何気なく使っているWebがいったい私たちにとってどういう意味を持つのかを考えてもらいたいと思いました。とにかく,Character User Interface の時代からコンピューターを使っている人間にとっては,一画面の中に文字と静止画と動画と音声が混在できるというのは本当にびっくりするくらいすごいことなんですよ!

最後に,HTMLのタグの一種である<br>を使ってWeb Exercise で長文問題を作ってもらいました。Web Exercise は基本的にHTMLベースでできていますので,タグを覚えるといろいろなことができます。

課題1:日曜日の夜までに30分の授業のコンセプトを立ててメールしてください。Zielgruppeはだれか,そこでの学習目標は主に何か,またWeb Exercise をいかに組み込んだら良いか,について考えてください。

課題2:上記の課題のためのWeb Exerciseの問題を作ってください。

 

 


2001年6月25日: 第10回 Web Exercise の基本コンセプトと問題作りの実際

今日は前回紹介したWeb Exerciseの基本コンセプトを説明した後,実際にこのソフトを使った問題作りに取り組んでもらいます。そして,このようなAuthor Wareで何ができるのか,また何をすべきなのかを考えていただきたいと思います。

授業を終えて

今回は,前半で広島大学の岩崎先生がお作りになったオンライン版「どいちゅはんぐまん」を使って,このようなソフトがどのような学習者に対してどういった効果を持つのかを考えてもらいました。みなさん,とても楽しんでくれたようです)^o^(。

後半では,境が普段使っているオンライン・ドリルシステム「Web Exercise」で可能なドリル形式とその作り方を説明し,参加者に実際に問題を作ってもらいました。このような作業を通じて,オンラインドリルの可能性を考えてもらうためです。

課題1:「どいちゅはんぐまん」の対象となる学習者と学習効果などについて考えたところを27日水曜日までメールしてください。

課題2:Web Exerciseで作りかけた問題を来週の授業まで作りこんでください。

 

 


2001年6月18日: 第9回 CALLの歴史を辿る(60年代から現在まで)

今日こそ本当にCALLの歴史に入ります。境の論文「CALL研究(1)コンピューターを用いた外国語教育の歴史的位置付け」に目を通し,更に疑問点や議論したい点を3つ挙げてメールしてください。

授業を終えて

境論文に基づき,疑問点や議論のテーマの提案をメールでいただきました。皆さんよく読んでくれて,重要な点が多く挙げられていました。ありがとう。

今日は,皆さんがメールしてくれた点についてのぼくのコメントと解説で90分が終わってしまいましたが,多くの重要なポイントに触れられたと思います。

特に大手の国立大学で展開されている大人数CALL教室を使った授業と,境が考えている小規模CALL教室を用いた授業展開のあり方の相違をある程度明らかにすることができたのではないかと思っています。

 最後に駆け足でWeb Exerciseを見てもらいました。今回は特に課題は提出しませんので,このソフトをいじりまわしておいて)^o^(ください。

 追:授業で「中国語CAI研究会」に触れました。この研究会のメンバーが出版したもので私たちにも役に立つものとして『電脳中国学』好文出版(ISBN4-87220-023-3)があります。またこの会のメンバーは漢字文献情報処理研究http://www.jaet.gr.jp/会のメンバーと重なっていて,機関紙「漢字文献情報処理研究」,好文社,はまだ創刊号しか出ていませんが,力の入った雑誌です。

 

 


2001年6月11日: 第8回 CALLの歴史

いよいよCALLの歴史に入ります。前回宿題にするのを忘れてしまいましたが,先日コピーをお渡しした境の論文「CALL研究(1)コンピューターを用いた外国語教育の歴史的位置付け」に目を通しておいてください。

この歴史はサッとすませ,具体的問題のアイディアをみんなで出し合う段階に入ります。

授業を終えて

やっぱり前回communicative approachについて急ぎすぎたので,皆さんも消化不良だったようです。宿題に対するコメントと補足説明で終わってしまいました。でも,これでだいぶこのアプローチに対する理解が得られたようで,良かったと思っています。

次回こそCALLのお話に入ります。

 

 


2001年6月4日: 第7回 外国語教育の歴史(6)

今日で教授法史は終わりにしましょう(本当に(-_-;))。communicative approachがテーマです。何とか1回で終わらせますよ。

授業を終えて

今日は何とか予定をこなしました。ちょっとほっとしていますが,詰め込まれた学生諸君はいい迷惑だったかもしれません。

次回ちょっとまとめと補足をしましょう。お配りした日本語のプリントを使って,ALMとの比較でCAを考えます。プリントは必ず見ておいてください。補足としては,特にどんな活動がCAで考えられるか,など。

 

 


2001年5月28日: 第6回 外国語教育の歴史(5)

21日の進捗状況を踏まえて,vemittelnde Methodeとcommunicative approachを扱います。これが終わったら,いよいよCALLの歴史に入りますよ。

授業を終えて

いつも欲張りすぎの予定を立ててしまい,そのとおり進まないのですが,今日はvemittelnde Methodeで終わってしまいましたね。しかしALMの復習から始めて,Griesbach, Schulz (1955) Deutsche Sprachlehre für Ausländer の検討をしましたが,なかなか有意義な議論ができたと思います。

Griesbachの教科書は,どこにALM的な要素が入っているか分からない,という声もありましたが,最終的には理解していただけたと思います。つまりは,私たちが慣れ親しんでいる教科書の練習問題のスタイルには,非常に多くALMの影響が見られるということですね。

 

 


2001年5月21日: 第5回 外国語教育の歴史(4)

授業を終えて

ASTPについて皆さんに調べてもらいました。人によって量はずいぶんと違いましたが,まずまずの調べ方だったと思います。しかし,引用をしても出典を挙げていないものが目に付きました。直接引用をしなくても,参考にした文献を明記するのは学問の礼儀でありオキテでもあります。

ということで,出典を明記していなかった人は,出典を書いてメールしてください(本文を繰り返す必要はありません)。(28日まで)

Direkte Methodeの一例として今回皆さんに見てもらった"Kinder lernen Deutsch"はどうでしたか?結構楽しんで分析していたように見受けられました。やはり,具体的な対象があるといいですね。

その後,駆け足でASTPとALMの説明をしました。皆さんが自分で調べた範囲では,心理学的・言語学的背景に言及したものがなかったのが残念でしたが,やはりこのポイントは外せないと思います。

というのも,この後構造主義言語学に反対する立場でChomskyが出てきて,直接間接に外国語教育の考え方に影響を与え,現在まで至るからです。やはり,言語学の流れは抑えておかないとまずいと思います。

課題:ASTP/ALMのメリット・デメリットを考えてメールしてください(5月26日土曜日締切)。

 

 


2001年5月14日: 第4回 外国語教育の歴史(3)

授業を終えて

今日は授業に遅れてしまって,申し訳ありません。学生に範を垂れるどころか,この体たらく,反省してます。
授業時間が少なくなってしまって,あっと言う間にひとコマが終わってしまいました。結局Direkte Methodeしか扱うことができませんでしたね。関連書籍で,もう一度Berlitz, Gouin, Vietorについて読んでおいてくれると良いと思います。今から120年位前に,ずいぶんすばらしい主張がなされていたことに驚かされます。これらの人の主張の聞くべきところを聞いて,現代の教育にも生かしていけたら良いですね。

さて,次回はASTPから現代の外国語教育をめぐる状況まで,一気に行ってしまいましょう。

課題1:今日のGAで行ったDMのデメリットの議論をまとめて,メールで送ってください。

課題2:ASTPがいかなるものであったか,その教授法の特徴を調べて,メールで送ってください。(5月19日土曜日締切)

 

 


4月23日に出した課題「文法訳読法に対して考えうる批判を書いてください」に対して皆さんが寄せてくださったものをこちらに掲示しました。(5月9日)


 2001年5月7日: 第3回 外国語教育の歴史(2)

前回は授業の進行が予定より大幅に遅れ,「文法訳読法」しか扱えませんでした。今回は少し進むことにして,なんとか「文法訳読法」に対するアンチテーゼとして提出された教授法を見たいと思います。

前回の授業に関連して提出していただいた課題は「文法訳読法に対して考えうる批判を書け」というものでした。皆さんが書いたものはどれも興味深いものでしたが,問題に対する突込みが足りないものがかなり見受けられました。特に「実用性」ということばが何を意味するのか,十分に考えずに書いているものが目に付きました。この点についてはあらためて授業で一緒に考えたいと思います。

皆さんが持ってきた教科書を,今回こそ吟味してみましょう。どんな構成になっているか,練習問題にはどのようなものがあるか,などなど調べましょう。

外国語教育を考えるときに重要なことのひとつに,学習者(グループ)がどのような(レベルの)人なのか,均質的な集団なのかそうでないのか,ということがあります。この点も考慮に入れて議論しましょう。すでに学んだように,「文法訳読法」も特定のZielgruppeが想定されていました。(ここらで一度江戸時代以来の洋学の歴史を振り返ってみましょうか?)

課題:DMに対して考えうる批判を書いてください。

授業を終えて

今日も予定通り進みませんでした(-_-;)。幕末以来の日本の外国語教育の話が時間を食ってしまいましたね。でも,まっ,いいか。夏目漱石や正岡子規が受けてきた教育を考えることは,21世紀の私たちにも無意味ではないと思います。明治初期にエリートたちの享受した教育の光と翳。特に,「母語で高等教育を受けられる幸せ」は私たちが普段気づきにくいことですね。日本全体がこんなにも外国語音痴(?)でも国が成り立っている凄さは,しっかりと受け止める必要のあることと思います。もっとも,未来永劫この状況で行けるという保証はまったくありませんが。

教授法史としては,まだ文法訳読法のところで足踏みしてます。教科書の検討もできませんでしたが,これは宿題ということにしました。ということで…

課題:あなたの使った初級教科書からひとつの課を選んで,その構成,内容,練習問題の種類などを報告してください。(5月11日金曜日締切)

 

 


 2001年4月23日: 第2回 外国語教育の歴史(1)

今日は,私たちに一番なじみの深い外国語学習法である「文法訳読法」Die Grammatik-Übersetzungs-Methode (GÜM)の歴史ならびにその意義と欠点を,ヨーロッパにおける古典学習と日本近代における西欧文化受容過程での外国語学習のあり方をふまえつつ考察しましょう。明治以降の学校制度にも触れる予定です。

その後で,「文法訳読法」に対するアンチテーゼとして提唱された「直接法」Die direkte Methode (DM),また1940年代以降登場してくるDie audiolinguale Methode (ALM) と die audiovisuelle Methode (AVM)がどのようなものであったかを見ます。

課題:皆さんが持ってきた教科書はどのような学習法にもとづいて作られたものでしょうか。じっくり見てみましょう。


2001年4月16日: 第1回 導入

・まず振り返ってみよう

1)課題:あなたはなぜこの授業を受講しようと思いましたか?何を学びたいと思っていますか?

2)課題:あなたはどのような外国語学習を行ってきましたか?また,現在行っていますか?どのような授業を受けてきましたか?そのMethodeは?特徴は?

3)課題:普段あなたはどのようにコンピューターやインターネットを使っていますか?(Iモードなど携帯電話によるものも含む)

・外国語教育の歴史

1) Die Grammatik-Übersetzungs-Methode (GÜM)
2) Die direkte Methode (DM)
3) Die audiolinguale (ALM) und die audiovisuelle Methode (AVM)
4) Die vermittelnde Methode (VM)
5) Die kommunikative Didaktik
6) Der interkulturelle Ansatz


授業の目標
 はじめに外国語学習・教授の方法論を学びつつ,自らのドイツ語学習のあり方を検討する。それを踏まえて,コンピューターなどの新しいテクノロジーの活用可能性を考察する。
教材・参考書等
 適宜プリントを配布する。必要に応じて教材ファイルをWeb上に掲載する。
成績評価の方法
 授業に対する積極性・貢献度、提出課題、出席を勘案して評価する。
受講上の注意
 外国語学習・教授法の歴史とCALL史に関しては担当者の講義が中心となるが,その他は学生の作業と発表が軸となる。授業の性質上課題を多く出すことになるで、積極性と十分な時間が必要である。
授業の内容・計画
 1年を通じて,以下の点を扱う予定である。
 1)外国語教授法・学習法史概観
 2)受講者の学習法・教材評価
 3)Computer Assisted Language Learning (CALL)史概観
 4)Authoring softwareによるstand alone教材作成
 5)Data-drivenな学習法の検討
 6)Web-based drills作成
 7)Content-based tasksとインターネット検索
 8)4技能におけるコンピューター投入の可能性(総括)