宮本 沙緒子
T.The audiolingual Method
ALM、別名“Oral Approach”, “New Key Method”, “Pattern Method”, Habit-Formation Method” と呼ばれる。(“Michigan Method”, “Army Method”とも呼ばれることがあるが、本来ならばこれはASTPを指すものである。もしこの名前が文献に出てくるようなことがあれば、多少気をつけて読むと良い。)第二次世界大戦中、`話し言葉'の教育に不向きであったこれまでの教授法にかわって、ASTP (Army Specialized Training Program)を通して生まれた“話し言葉”重視の教授法。この教授法は、BloomfieldやFriesらの構造言語学とSkinnerらの行動心理学を理論的裏付けとしている。
Fries : 「言語の本質は音声である。」 →音声重視の傾向
「言語は構造をもつ。」→パターンプラクティス
Skinner : 「刺激・反応理論」(過剰学習を通して習慣を形成する。) →模倣、暗記、反復
などなど・・・
U.The Audiovisuell Method
AVMは、別名”Global-Struktural Method”といい、GuberinaとRivenceの引き入るCREDIF(Centre de Recherches et d'Etudes pour la Diffusion du Francais Ecole Normale Supèrieure de Saint-Cloud. Paris)のチームによって1950年代に生み出された(1960年代に発展)。この教授法は、原則的にALMと似ており、ALMの発展形とも言われている。
Army Specialized Training Program (ASTP)
a) ASTPの成立
陸軍特別研修計画、略してASTPという。1943-44年の第二次世界大戦さなか、軍将兵を対象として行われた短期集中実践型外国語教育。(これまで軽視されがちだった外国語が、第二次世界大戦と共に重要になり、早急に実践的な外国語の習得が望まれた。) 最初は軍の将兵に対するプログラムだったのだが、後に大学での実施なども見られる。但しこれに関しては、あまりはっきりしていない。
b) ASTPの特徴
基本理念:「外国語の効果的学習方法は、目標言語を母語とするもの(informant )が話すことをできるだけ性格にまねして反復練習する。しかも短期間に集中して実施して効果を狙う。」「どの言語も一定のパターンを持っている。」また、Informantによる外国語口頭教育と講義の二本立てで授業が行われていたらしい。
c) ASTPの問題点
d) その他
Bibliographie
田島 清忠,”現代英語教授法総覧” 1995年 大修館書店
安井 稔, “英語学と英語教育” 1988年 開拓社
大沢 茂,”More Successful Teaching of English 現代の英語化教育” 1978年 南雲堂
www.france-mail-forum.de/material/5Methode.html “5.Teil: Fremdsprahcendidaktische Methodenfragen”
www.fphil.uniba.sk/~bystricky/stfr.html “Strukturierte Fragen”
www.tu-chemnitz.de/phil/a/Lehrveranstaltungen/Kommentierung/SS02/Einfuehrung/Uebung/R10_2.pdf ,Lydia Preisser, Corinna Bader, “Methoden des Fremdsprachenlehrens”
などなど・・・