2015年度 自由研究セミナー

私たちはなんのために外国語を学ぶのか?—外国語学習を考える—

私たちの多くは、中学校から英語を始め、大学からその他の外国語を学習しています。しかし、なぜ必修科目として外国語があり、私たちは全員外国語を学んでいるのでしょうか。少しでも疑問に思っているあなた、一緒に考えてみませんか。また、外国語をより良く学ぶにはどうしたらいいのか、悩んでいるあたなも是非議論に加わってください。外国語学習をめぐる「なぜ」と「どのように」を徹底的に考えるのがこのセミナーの目的です。
議論の素材として、日本人が数千年にわたって学んできた漢学、江戸期からの蘭学、そして幕末以来の英学の歴史もひもときます。
また、諸外国、特にヨーロッパと北米の外国語教育の歴史と今日の実態についても学びます。さらに、近年外国語教育で注目されている「自律学習」、「生涯学習」、「行動中心的学習」、「異文化理解」、「気づき」、「学びを学ぶ」、「複言語・複文化主義」といった概念についても学習していきましょう。
授業はゼミナール(演習)形式で行います。自分たちで問いを立て、読み、調べ、その結果を授業で発表し、議論をするというやり方で進めていきます。1年生はまだこのやり方に慣れていないでしょうから、丁寧に指導します。外国語学習に興味のある学生であれば、どなたでも歓迎します。